○〈著者略歴〉パティ・クリスティナ・ウィリス
(Patty Christiena Willis)○
1956年、米国生まれ。地質学者だった父の仕事の関係で南米や中近東など世界各国を転々として子ども時代を過ごしたため、フランス語、スペイン語、ドイツ語など数カ国後を自由自在に操る。イリノイ州立大学大学院ではフランス文学を専攻したが、その後、比較文学の研究を通して日本文学への関心が急速に深まり、1983年に日本へ。来日後、平安文学にヒントを得た戯曲『虫愛ずる姫君後日譚』を執筆。親友メリールゥ・プリンスらの音楽担当で自ら一人芝居を演じた同作品は、金沢、東京、京都、ニューヨーク、ロサンゼルスなど各地で公演されたほか、1987年の「エディンバラ国際フェスティバル」にも出品され、好評を博した。1989年、再びエディンバラで自作自演の『双子物語』を上演。また最新作『幽月』は1997年の「泉鏡花記念金沢戯曲大賞」で選考員奨励賞を受賞した。
現在居住する日本海沿いの小さな農村は、著者がさすらいの果てに見出した「第二のふるさと」。本書は、この村の豊かな自然と移りゆく季節の中から生まれた物語である。