●下巻●一生を貫く一つの言葉
史上、類を見ない豊かな社会を築き上げたわが国であるが、行き詰って自死した人が過去3年間で10万人を越えた。こんな悲劇が渦巻いている今こそ、親鸞聖人を師と仰ぎ、その心をたずねつつ、懸命に生ききった一人の宗教家の「詩」を、本願の宗教を力強く詠った生命の「言葉」を、しっかりと噛みしめたい。闇夜に一波上げて月の光を捉えんが如くに!
暗深くして光弥々輝き
業苦重くして
大悲弥々深し
永劫流転の子は今
流転のままに
大悲のみ胸に帰る
我計らわずして 自然に
無量寿の会座にあり
み名のみ実在します
恩徳のみ全し
五体投地してみ光にゆだぬ
(「第二章」より)
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