立川・反戦ビラ弾圧救援会編 |
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『沈黙の社会にしないために』
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〈最高裁にあてた168通の上申書〉 四六判並製・256頁 定価1200円+税 |
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たくさんの雑誌や新聞で取り上げられました! 言論の自由が保証される社会を! 2005年12月9日、控訴審判決で逆転有罪!! 自衛隊官舎の郵便受けに、イラクは件反対のビラを配布したのは違法かどうかが問われた立川ビラまき訴訟。市民団体の三人は一審では無罪とされたが、控訴審判決はこれを覆し有罪とした。3人は支持者とともに立川市内で集会を開き、「今後の反戦運動にも悪影響があり、不当な判決だ」と訴えた。(朝日新聞2005/12/10)全文はこちら他にも、いろいろと新聞に載っています。
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戦後60年余。この上申書には、日本の社会を生きてきた人々が営々と積み重ね、育み、紡いできた思惟の豊かな鉱脈が満ち溢れています。 最高裁裁判官、全国の皆さん、ぜひ、手に取って読んでください。これは私たち共有の財産! |
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【立川・反戦ビラ弾圧事件の経過】 2004年2月 イラク派兵反対のビラを自衛隊官舎に配った3名が住宅侵入容疑で逮捕。 2005年12月 東京高裁(中川裁判長)は、管理権を理由に、逆転有罪(罰金刑)判決。 2006年2月 最高裁無罪判決を求め、上申書運動始まる。 |
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この本を読んでくださるみなさんへ 立川・反戦ビラ弾圧救援会 「戦後の日本の社会で生き、あるいは育ってきた人々が、その六十年余りの年月に紡いできた思惟の豊かな鉱脈に行き当たったのではないか」?立川・反戦ビラ裁判の最高裁裁判官に向けて書かれた上申書の数々を読みながら、感じたのはまずこのことです。 小さな反戦市民団体である立川テント村の三名が、自衛隊官舎へのイラク反戦ビラ配布を「住宅侵入」にあたるとして逮捕されたのは、二〇〇四年二月のことです。戦争をする社会がどう変化していくものか。神話のように聞かされてきた「戦前」や「戦争中」を追体験する奇妙な感覚の日々が続きました。 二〇〇四年十二月、八王子地裁長谷川憲一裁判長の「無罪判決」を、私たちは全国の人々と喜びを共有して聞きました。しかしその一年後、東京高裁中川武隆裁判長が下した判決は、「はじめに有罪ありき」の予断に満ちたものでした。無罪の根拠を詳細に論じた一審判決を全く無視していました。 茫然としながら、私たちはこれが日本の権力状況であると思いました。理が理として通らない。司法は権力の意向を先取りして自らの保身を図る。その立場に立てば、権力は説明する必要がない。判決直後には、「最高裁がある!」という激励の言葉も、虚しく思われたものです。 しかし、権力とて、一枚岩ではありません。「一審判決」がそれを示しています。そもそも民主主義を実現するのは決して容易ではないのです。年が明けて、私たちは気持ちを取り直しました。「最高裁で無罪を獲得するために、できることは全部やろう」が合言葉になりました。 最高裁では公判は開かれません。密室での審理が行われ、ある日突然「判決」が下されます。原判決を覆す時にのみ「公判」が開かれます。ですから、世論の力が大きな意味を持ちます。私たちは、先輩たちの経験に学び、私たちなりの最高裁にむけた闘いを始めました。無罪要求署名、駅や地域でのビラ配り、集会やデモ……。 「上申書」を書く運動は、その中の一つでした。救援会の呼びかけに、多くの方が応えてくれました。今年五月三十一日の上告趣意書提出の日に、私たちは百七十二通の上申書を最高裁に届けました。書記官に面会し、いくつかの上申書を紹介して、裁判官が手に取って読んでほしい、と口々に訴えました。 反戦ビラ裁判の結果は、私たちの生きる社会の行く末に大きな影響を持つと思います。メディアやマスコミの「言論」から遠く、ミニコミの世界で生きる私たち。自らの主張を手作りのビラに託して、手渡しや各戸配布を続けるたくさんの人々。その創意工夫こそが、この国の民主主義を支えています。 ここに収録された上申書の数々が、はからずもその事実を示していると思います。年配の世代の人々が、自ら体験した戦争の時代に思いを馳せています。戦後六十年の日本社会を生きてきた中堅の人々が、生活の中で獲得した経験や思想を語っています。若い世代の人々が率直な驚きや怒りを、そして未来への希望を表現しています。 私たちはこれらの「上申書」が、最高裁の暗い部屋の片隅に、ほこりをかぶって放置されることに耐えられません。同じ時代を生きる者の共有の財産として、多くの人々に読んでいただきたいと思います。これは私たちの一つの「到達点」なのです。 私たちはまた、最高裁裁判官が、この本を手に取って読み、慎重審理の必要を感じ取ってほしいと思います。司法の独立と、日本国憲法にのっとり、世界の人々に恥じない判断が下されることを願っています。私たちは判決が出る日まで、無罪要求署名と上申書を届ける運動を続けます。読者のみなさんから、新たな上申書が送られてくるのを待っています。 (二〇〇六年九月) |
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