王瑞雲著

『おせっかい先生の診療室』

      四六判並製・224頁 定価1800円+税

 
朝日新聞に「王先生の親子カルテ」を好評連載中の小児科医の初随想集!!
小児科医(漢方医)として、独自の「自家カルテ」を作り、画期的な成果を上げている著者が、次第に虚弱化していく子どもたちの“心と体”を通して、現代の生活や教育のあり方を問い直し、また、自らの半生を顧みながら、人間の真実を、幸せを、平和の意味を考える。

■気になって仕方がない!
この23年間、ずっと子どもたちを診てきた私にとって、今や気になって仕方ないこと、それが「今の日本の子どもたちは元気がない。子どもたちの“生きる力”が弱々しい」ということです。
「生きる」保証すらない時代。
そんな時代を知らない恵まれた子どもたち。恵まれすぎて「生きる」力を弱めていく子どもたち。何とも皮肉な有様ですが、こんな子どもたちに、「自分の命は一度きりしかない」という、この簡単な真実を、どのように伝えることができるのでしょう?
■朝日新聞家庭欄紹介! 
王さんは神戸生まれの中国人。五歳の時、死んだ弟を葬ろうと役場へ行くと「よそ者なんか構ってられるか」と言われ、家族で薪を集めて焼いた。中国人だからといじめられたり、仕事に失敗した父親に20万円で芸者置屋に“売られ”そうになったりと波乱の青春を送った。
病弱で、鼻だけで7回手術した。いつもボーッとしていて、高校の教師に「大学に合格したら校門で裸踊りしてやる」と笑われた。東京女子医大に入学後もお金がなくて、蟻をつくだ煮にして食べたこともあった。
そんな逆境を生きてきた王さんが最近気になるのは、子供たちの生きる力が弱くなっていること、そして親が期待をかけすぎて子供をおしつぶしていることだ。「人は人、私は私。いつも精いっぱい生きるわ。あとは天におまかせよ」と王さん。読み終わると元気が出てくる。

<愛読者カードより>
「人間なんかを競争相手にすんな。学校で一番、二番といってもたかが知れた小さい世界よ。大切なのは真実は何かということだからね。それを学ぶには一生かかる」という分ですべて王氏の心意気を知った気がする。
(大阪府 木村さん)
とてもすばらしい本だった。
王先生の生き方は本当に素直でやさしい。
どんな時でも、どんな人にでも。
そういうふうに、私も行動しなくてはと思う。
(奈良県 堀さん)
自分がぼんやり感じていたいろいろな矛盾をはっきりと言っていて気持ちがいいです。私も少しでもこのように生きたいです。
(長野県 瀬戸さん)
子育てに参考になることがたくさん書かれており、没頭して読みました。こんな本がもっと欲しいです。
(滋賀県 和田さん)
私も近年、長期入院の経験をして、治療や医師に疑問を感じるようになっていたおり、このような本、医師に出会えたことは、とても嬉しいことでした。
一読した後、あたたかい勇気をもらったような気がしました。落ち込んだ時の元気回復の素となりそうな本です。
(神奈川県 中川さん)
私も妊娠して、婦人科に通っていたときに、あまりにもそっけない診察にむっとして一言口に出してしまい、先生を怒らせてしまったことがありますが、私は自分のからだが、今、いったいどんな様子なのかを知ることは当然だと思います。カルテの公開もしかり!
先生、これからもどんどんおせっかいに頑張って下さい。
(茨城県 樫村さん)
王先生の病人に対する思い、お人柄、ほんとうにこのような先生がいらっしゃること、大変嬉しく思います。王先生にだったら自分のからだをゆだねられる。私もそのような先生に巡り会いたいと思いました。
(青森県 熊谷さん)
私の理想に近いお医者様がおられるのを嬉しく思いました。大部分の医者の金儲け主義、患者の身になれない、患者の気持ちを分かろうとしない医者にうんざりしてしまいましたので。
(京都府 菊藤さん)

王瑞雲著  朝日新聞連載!!
王先生の親子カルテ =好評発売中=
急激に増加しつつあるアトピー性皮膚炎や登校拒否等々、子どもの“心と体”の変調を診つめ、その原因や対応を、親と子とじっくりと対話しながら探り出す、おせっかい先生の診療ノート!
患者と医師をつなぐ著者独自の「自家カルテ」はNHKテレビ等で紹介され、話題を呼んでいる。
■病気は本人が治すもの
私は、子どもたちから「王先生」と呼ばれている町の開業医です。
いつも思うのですが、誰でも自分のことは自分で面倒を見られたら、どんなにいいでしょう。なるべく病気にならないで。もしなっても自分で治して。それで駄目なら初めてお医者さんに相談して。そういうふうにできたら世の中もっと楽しくなります。
病人が多いほどその社会は重症です。病気は本人が治すもので、私は自然に治るのをお手伝いするだけ。お医者さんの世話になるのが一回でも少なくすむ方法、それが私のテーマです。
■朝日新聞家庭欄
王先生の治療の中心は東洋医学(漢方処分)。「病気は本人が治すもの。私は自然に治るのをお手伝いするだけ」が持論だ。カルテは大学ノートにつける。毎日の変化を患者と医者の双方が書き込む「交換日記」で、本体は患者が持ち、コピーを王さんが保管する。
アトピー性皮膚炎、登校拒否といった、子どもの体や心の変化の根っこと対応策を、診察室での親子とのおしゃべりやカルテから説き明かす。
神戸生まれの中国人で、二人の息子を持つ母親でもある王さんは、子どもの頃は「とろい」、病気がちな「弱っぴい」だった。そんな医師のまなざしは温かく、子育てでキリキリしている大人に、一番大切なことは何かを問いかける。

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