金沢市福畠町に住む米国出身の作家、パティ・クリスティナ・ウィリスさんが、自宅周辺を舞台にした小説『星の降る村』を出版した。日本の農村に移住してきた外国人と地元住民との交流を題材にした心温まる物語。同町での実生活に基づくファンタジー小説で、ウィリスさんは、「福畠町に残る日本の昔ながらの生活、魅力が伝われば」と話している。
ウィリスさんは、日本の中世文学を学ぶため、1983年に来日。93年、金沢市北東部の山あいにある福畠町で築100年以上の農家を友人の音楽家メアリー・ルゥ・プリンスさんとともに購入し、共同生活を始めた。
物語は、「ラッキーフィールド(福畠町)」と呼ばれる村に、外国人2人が移り住み、村人や飼い猫などと親しくなる様子や、周囲に生息するクマやモグラなど動物の様子が幻想的に描かれている。
登場人物や挿話は、福畠町の実在の人物や実際に身の回りで起こった出来事がモデル。村人がサツマイモを2人におすそわけしたことで、お互いが打ち解けた場面などが書かれているが、これも実際に2人が経験した出来事がベースになっている。
「農村生活での実体験と自分の想像力を交えた小説を描きたかった」とウィリスさん。物語は、ウィリスさんが英語で執筆し、翻訳家に依頼して日本語での出版となった。挿絵はウィリスさん自身が描いたもので、小説の世界を色彩豊かに表現している。
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