2006年1月19日フジテレビ系列全国ネット
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右近 清著 |
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『立った! ついに歩いた!』 |
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四六判上製・260頁 定価2000円+税
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事故により首の脊髄に重い損傷を負い、瞬きだけとなった女性が、ただひたすら人としての尊厳を追い求め、在宅で凄絶なリハビリに果敢に挑み、ついに、立ち、そして歩いた! それは、“神経”という、神の領域への挑戦。「一生寝たきり」という医学の常識を覆し、希望とは、勇気とは、そして生きることとは何かを問いかける迫真の全軌跡! 多くの方々が、首を長くして待っていた、右近さんのリハビリの記録です。全国の脊髄損傷の当事者の方々の希望の光でもあります。(編集部) |
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「出た! 二歩出た!」絶叫で声がかすれます。身体の中で歯車が半回転して、最も重い動輪が今「ゴトン!」と音を立てて、とうとう一回転して滑り出したのです。 大脳からの「動け!」という命令。目で確認した距離感と耳からの私の檄。動かすための運動領域の小脳。これらの指令が手術のために切り開かれた長い傷、その傷の真下の押し潰された神経もまた、足に伝えようと必死だったに違いありません。 この日のために頑張った三人は、それぞれの思いが吹き出て、涙がどっと溢れ出ます。介護の美子の涙は私の過酷な訓練と激しい檄に耐え抜いてきた森照子さんへの憐憫なのかもしれません。 全体重を乗せての引き摺り歩きで皮膚はすぐに破れ、マーカーラインに点々と血が滲みます。森さんはその自分の血をなぞりながら滑り歩いてきたのです。 (著者・本文より) |
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