「お母さんが死ぬとわかっていたら、遊ばないでもっと病院にいくんだったのに・・・・」6歳の末っ子の言葉。それを聞き、心配させまいとの大人の自分の奢りが「その時しかない子どもの宝もの」を奪い、残酷なことをしたと悔いる著者。
全文が自己以外のすべて、他者への思い、やさしさ溢れた「讃歌」。そのやさしさは、著者自身の感性に加え、ハンディを負った人たちとの長年の暮らしや、様々なボランティア活動のなかから獲得されたものなのだろう。
誰もがいつの日か他者の助けが必要になる。その時の悲しみやつらさを一番知っているのが今の「少数者」、彼らから教わることは多い。誰もがオンリーワンのかけがえのない生を輝かそうと語る。
若い人たちに是非読んで欲しいな。
(ふぇみん・1997年6月25日発行より)