1980年5月21日、東京都国立市で樹心社を創業し、今年、38年目を迎えました。(2012年1月現在)
 事務所兼仕事場は一橋大学のすぐ傍に構えております。

 たまたまその創立日が親鸞聖人のご生誕の日に当たり、びっくりしました。と言うのは、樹心社の「樹心」という言葉を『教行信証』後序の「樹心弘誓佛地」(心を弘誓(ぐぜい)の佛地に樹(た)てる)から頂いたからです。
 「心を樹てる」。“樹”は“立”でも“建”でもない。あくまでも“樹”です。しっかりと「弘誓の佛地(佛の願い、御心)」に根を下ろし、根を張って、その佛地から汲み尽くせぬほどの智慧と慈悲と情熱をいただいて、大きくお育てにあずかりたい。佛地から芽を出して、光と風と雨をいただいて生い繁りたい。
 エコロジーな潤いと、お浄土のイメージも重なって、是非ともこの名を、と頂いた社名でした。

 従って、発行書もついつい宗教書が多くなっているのですが、何としてもこの世が慈悲深い、平和な世であってほしい。工業重視、技術一辺倒のあり方から、もっと農業型、自然との関わりに立つエコロジーな社会。あくまでも「いのち、みな生きらるべし」というあり方に立つ生き方。福祉も教育も、健康医療や農・自然に関する書も、あくまでもそういう「願い」に沿って出していきたい!
 こう思い、願いながらの30年でしたが、細々、ボソボソと何とかやってこれたのも、著者の先生や読者、周囲の方々の支援があったればこそです。まさに“ありがたや”“お陰さまで”以外に出る言葉がありません。

 これからも、とにかく、創立以来からの“願い”“思い”にじっくりと根を下ろし、お育ていただきながら、一冊一冊、心をこめて出し続けていきたい、と念ずることです。
何とぞよろしくお見守り下さい!

2012年1月14日

株式会社樹心社・代表取締役 亀岡邦生