違うってことはもっと仲良くなれること/山元加津子

たとえ国が違っても、どんな個性や障害を持っていても、分かりあえれば、もっともっと仲よくなれる!!
養護学校教師として、個性あふれる子供たちと共に学び合い、大きなやさしさに包まれる日々を綴る。
(四六判上製/本体¥1600+税)

■著者・「はじめに」より
毎日の生活の中でも、知らず知らずにいつも比べたり分けたりしている自分に気がつきます。分けたり比べてばかりいる心は、人を傷つけてしまうものですね。養護学校で出会った大ちゃんは「僕と他の人とは違うけど 他の人も僕とは違う。違うってことはもっと仲良くなれるということや」と言いました。本当に、いろいろな人がいるからこそ、人は出会うことで、気がつけるし、変わってもいけるのですね。そんな話を、私はこの本で書いてみたかったのです。

■元気生む不思議なパワー(共同通信社 2003年7月7日)
生きているのがちょっとつらいなと感じたとき、開いてみよう。きっと、元気がわいてくるだろう。山元加津子さんの著書はみな、そんな不思議なパワーを秘めている。
山元さんは石川県野々市町の同県立明和養護学校の先生。障害のある子どもたちに寄り添い、固く閉ざした心の扉を開いてきた。
『違うってことはもっと仲よくなれること』は、養護学校の子どもたちとのエピソードを集めている。子どもを心から大好きになり、その立場に身を置いて考え、接する。それが山元流だ。すると子どもたちは必ず応えてくれる。重い知的障害があり、何を考え感じているのか外からはよく分からない子も、彼女にだけは、そっと心を伝えてくる。まるで魔法のようだ。
そうした、目を見はるような出来事が淡々と書かれている。読むうちに心がポッと温かくなり、目がうるうるする。

■出会いは私たちを待っていてくれる 山元加津子
半月を少しすぎたお月さまがそらにかかっています。きっと明日はいいお天気。お星様がこんなにもたくさんそらに輝いているのですもの。夜空をみあげていると、私もこの美しい宇宙の中に、今、確かに足跡を残しながら、存在しているのだなあ、と思うのです。そう思いながらも、私はどうして今、ここにいられるのだろう、どうして、生まれてきたのだろうと、そんなことまで考えてしまうのです。
私は養護学校の教員をしています。学校でたくさんの子どもたちと出会うことができました。子どもたちはいつも私の心を揺さぶり続けてくれるし、そして、いろいろなことを考えさせてくれました。大好きだという気持ちの大切さ、そして、生きることの素敵さを教えてくれ続けています。
生きているとあたりまえだけど、子どもたちだけでなく、たくさんの方と出会います。
 私はいつも出会いというものの不思議を思うのです。出会ったそれぞれの人に、もし出会えなかったら、私は今、きっと違う私でいる、出会いはいつも、何かを気づかせてくれるし、何かを感じさせてくれる……そして私を変えてくれると思うのです。さまざまな人生が、いろいろな状況で生まれ、そしていろいろな考えを持って生きている……大きな宇宙の中で、ずっと続いてきた、時間の流れの中で、人と人は出会い、学び、教え合って生きてきて、それが、また次の時代へ続いていく……。まるで出会いというものは、そこで出会うと決まっていたように、私たちを待っていてくれるのだと感じています。
 季節はめぐり、もうすぐ夏がやってきます。季節というものは、まるで人生のようだと思うことがあります。やさしい花が咲く春のように、楽しい夏のように、そして、少しさびしい気持ちになる秋のように、そしてきらきら光る雪が降る冬のように……さまざまな出会いを通していろいろなことをこれからも感じながら、生きていきたいのです。
(Eco-Branch通信 ゆっくりずむ 第五号 2003年6月1日発行より)

<愛読者カードより>
私自身も幼い子どもたちと毎日かかわる仕事をしている中で、忙しさのあまり心にゆとりがなくなったり、いろんなことで笑顔がなくなったり……。
この本を読み、人間は一人一人意味を持って生まれて来て、生きているんだ、と改めて感じ、私のできること、しなければいけないことを考えさせられました。
(石川県 長井さん)

本の中の生徒さんの言葉に学ぶことが多々あり、心がしめつけられるような感じがしたり、反対に嬉しくなったり、とてもいい本にめぐり会えたと、喜びでいっぱいです。山元さんのお話、お聞きしたいけど遠すぎるのでお会いするのは無理かな? 私も「やさしい強い人」になりたいです。山元さんのように。
(大分県 三浦さん)

【〈著者略歴〉山元 加津子(やまもと かつこ)】
金沢市生まれ。現在、石川県立明和養護学校教諭。
人間が大好き。出会うことが大好き。出かけることが大好き。作ることが大好き・・・・。そんな大好きがあふれた作品を作りたいと、エッセイ、旅日記など詩や人形制作、イラストなどの制作活動を行なっている。
ドキュメンタリー映画「1/4の奇跡~本当のことだから~」は、山元さんと子供たちのふれあいを通して生まれたドキュメンタリー映画。
好評で、全国各地で上映されている。

著書:『ゆうきくんの海』『たんぽぽの仲間たち』『あふりか! たんぽぽノート』『好き好き大好きの魔法』(ともに三五館)、『きいちゃん』『いちじくという名の犬と』(アリス館)、『あなたといつもつながっていられたらいいのに~しっぽみたいに~』『想っている~しっぽみたいに2~』(青心社)、『心は羽がはえているから』(北水)などの著書がある。また原田大助君との共著に『さびしいときは心のかぜです』『僕の上の星☆君の上の星』(樹心社)、『好きやって・・・・言わないくらい好きやって』(小学館)、『土の中には見えないけれど、いつもいっぱい種がある』(金の星社)他多数。

【ホームページ】
たんぽぽの仲間たち http://www005.upp.so-net.ne.jp/kakko/
魔女の花びら http://www2.nsknet.or.jp/~kakko/WELCOME.HTM

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