脱原発・共生への道/槌田 劭

チェルノブイリ級の原発事故が、もし日本で起こったら……

長年いただき続けたこの不吉な予感が、今、福島第一原発事故となって現実化した。この過酷な最悪の事態は、日本だけでなく、世界を不安と恐怖に陥れてしまった。―今こそ私達は、エネルギー多消費の、この罪深い横暴なくらしを跳び超えて、堅実に生きる道を、脱原発・共生への道を歩み出そう!!
(四六判並製/本体¥1200+税)

【新装版出版にあたって】
3月11日、東日本を襲った巨大地震・大津波は、福島第一原発をも惨禍に巻き込んでしまった、というニュースに私は震え上がりました。と同時に、21年前に出した『脱原発・共生への道』が、すぐに頭に浮かびました。チェルノブイリの事故のあと、お忙しい槌田先生を追いかけ追いかけしながら出した本ですが、改めて頁をめくってみて驚きました。
まさに今の惨禍をずばり予言なさっていて、その迫力と説得力、明快さに圧倒されました。
なぜ、こんな本を再版せずに埋もれさせてしまったのか……。
思うに、チェルノブイリ事故であんなに盛り上がった反原発運動が、なぜかすぐに下火となって、少々遅れて発行した本書は、ただただ置き去りにされてしまった……販売能力に欠けるとは言え、あの当時の何ともだらしない私が悔やまれてなりません。
「今度こそ、何としても脱原発を!!」と、槌田先生の今の気迫は20年前以上です。「原発は極悪の犯罪なのです」と念を押しながら、その犯罪の犠牲になっている方々への思いを潤ませながら、一時でも早く「脱原発」へ、「共生への道」へ踏み出そう、と。そして、その道を歩みながら、今一度、自分自身の生き方を見直して、本当の暮らし・文化を取り戻そう、と。何としても美しい地球を、自然を、幸せな社会を、未来の子々孫々へ引き継ぎたい、と。
足元の くらし変えよう 一歩ずつ
私も、先生がいつも繰り返されるこの言葉を、今からの歩みのスローガンにしようと張り切らざるを得ません。先生の新原稿を付加して新装した本書をぜひお読み下さい!!
〈樹心社代表 亀岡邦生〉

【〈著者略歴〉槌田 劭(つちだ たかし)】
1935年、京都市に生まれる。1958年、京都大学理学部化学科卒業。同大学院を経て、米国へ留学。1967年、京都大学工学部助教授(金属物理学)となる。1979年、同大学を辞職。同年より、京都精華大学教員(環境社会学)として、現在に至る。その間、1973年に「使い捨て時代を考える会」を設立、2001年より特定非営利活動法人となり、理事長。様々な実践活動を通して、“現代”を考え、未来の可能性を模索している。京都府宇治市在住。

著書:『共生の時代』『破滅にいたる工業的くらし』『未来へつなぐ農的くらし』『未来へ生きる食を求めて』『脱原発・共生への道』『自立と共生』『共生共貧・21世紀を生きる道』(樹心社)、『工業社会の崩壊』(四季書房)、『化学者槌田龍太郎の意見』(共著・化学同人社)、『農の再生・人の再生』(人文書院)、『歩く速度で暮らす』(太郎次郎社)、『地球をこわさない生き方の本』(岩波書店)、『共感する環境学』(共著・ミネルヴァ書房)、『水と暮らしの環境文化』(共著・昭和堂)ほか。

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